大連市は、中国遼寧省にあり、人口６００万人の地方都市である。大連市の中心部は遼東半島の最南端にある。緯度からみると日本の仙台市とほぼ同じ。また、遼寧省は、吉林省、黒竜江省の三省を東北部と呼ぶ。気候は仙台とほぼ同じではあるが、冬は仙台より厳しい寒さとなる。
大連空港から車で約１時間、遼東半島最西部に旅順口区がある。司馬遼太郎作「坂の上の雲」で知った若者も多いと思うが日露戦争の際、日本帝国艦隊がロシア帝国海軍旅順艦隊に対し旅順港閉塞作戦を行ったところでも有名である。
大連と言えば海に囲まれた半島に存在するため、海鮮料理が有名である。但し、生ものは要注意。また、果物も生産を多く、これからは「さくらんぼ」の季節となり、果物店の店頭はもちろんのこと、路上で販売する行商人も多く見かける。アメリカンチェリーとは異なり、なかなか美味である。
さて、皆が心配するのは治安であるが、大連市民は対日本人に対して非常に友好的あり、また、犯罪も少なく夜にも関わらず公園の薄暗い所を女性が一人で散歩している光景を目にする。日本よりも女性は安心なのかもしれない。但し、まだまだ貧富の差があり、大連駅周辺ではスリなどがおり、注意が必要だそうだ。
注意はやはり食。中国人の間でも注意はしているようで、基本、繁盛している店はＯＫのようである。私の知人は、使いまわしの箸はつかわない（基本割り箸）豚肉は食べない（雑食のため、何を食べさせられて育ったかが分からないし、そんなに安く肉料理が食べれるはずがない）と豪語していた。
町は大都市であるので雲を貫く高層ビルもあるが、メイン道路を一本奥に入るとレトロ感が漂ってくる。平成と昭和が入り混じった町である。
是非、皆さんも機会があれば一度は大連に足を運ばせてみてはいかがでしょうか。